これを原作にした映画のほうを見ました。

米軍機、ジープ、軍服、GHQ本部、皇居内居室、皇宮警察などがいかに再現されているかが楽しみのひとつだった。それはとても満足がいった。

が、この映画が日本市場で狙った感動を呼ばないであろう残念な点がある。それはマッカーサー役がコーヒーのCMで宇宙人サラリーマンとして知られる彼だということ。外見的に似てないのは気にならない。けど、どうしても数々のCMが脳裏に…。TVをほとんど見ないわたしでさえ、である。

キャスティングする側は、親しみやすさがプラスになると思っていたのかもしれないけれど、残念ながら、逆効果だと思う。

そのほかは、ラブストーリーが邪魔という評もあるようだけど、あれはあってもいいんじゃないの、と思う。なくして超男臭い映画になっても、歌舞伎俳優演じる天皇の透明性が浮き立っておもしろかっただろうけど。リンク先はそのフィクショナルなラブストーリーの入っていないノンフィクション版原作。そのうち読んでみようと思う。

ちなみに映画冒頭は原爆投下の記録映像なのだが、やはり福島を思わずにはいられず、少し、つらいものがありました。
前々からいろんなところで良い評判を聞き、すすめられてもいたこのインド映画をようやく見た。いやー、なんていうか、

すばらかしかったです!

思い問題も扱いつつ、最後はベヨネッタ似のメガネ美女のフルスイング張り手が炸裂! って、なんの映画かこれじゃぜんぜんわかんないと思いますが、植木等の映画が好き、なんていう人はかなり楽しめると思います。170分の長さを長いと感じさせないテンポの良さとエピソードのてんこ盛り具合を楽しんでください!
昨日、 @SFTJapan 上映の映画『ソング・イン・チベット』は、チベットの伝統的な歌が禁止され、中国語の歌とリズムの押し付けでチベット文化が圧殺される状況を描き出した圧巻の一作でした。今日も護国寺門前の天風会館で1時より受付。

亡命チベット人監督も来場し、上映後に質問に答えます。

http://www.sftjapan.org/nihongo:motto2013
なんちゅう凄い映画だろうと思う。クストリッツァの『アンダーグラウンド』を、311後の陸前高田で撮ったら、こうなるかもしれない、と言ったらその凄さが伝わるだろうか?

http://www.senzoninaru.com/

東京では朝10:20からポレポレ東中野で上映中です。ゴールデンウィーク中にちょっと早起きして見に行くのもいいかもしれません。

あ、でも併設のカフェはスイーツとお茶類はいいけど、ごはんはお値段の割りに量があんまり…、なのでおすすめしません。お茶類はカルダモンコーヒーがとくに美味しい。

アルゴ

2013年1月24日 映画
そういや新年の初映画はこれでした。値段分はおもしろかった。なんと言っても当時の電話機やテレックスの機械や、そういう小道具をきっちりそろえてあるのが、映画的真実にあふれてて素晴らしい。

翻って、去年見た映画を考える。よかったのはいろいろあるけど、
『桐島、部活やめるってよ』
『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』
は、とくに素晴らしかった。

残念だったのは
『魔法少女まどか☆マギカ』
『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』
まどかはあまりにもキリスト教的すぎて興ざめ、ホームズはシャーロキアンとして興ざめ。
途中まではどちらもほんとによかったのですが…。

そして今日、N●Kのシャーロック第2話が撮れていなかったというショック。

プリピャチ

2013年1月6日 映画
http://www.uplink.co.jp/pripyat/
チェルノブイリで働く人の街だった、プリピャチ。事故のあった原発からは4キロ。1999年の映画だけど、いろいろつらい。
アップリンクでドキュメンタリー映画福袋ということで、一本1,000円なので見て来ました。映画の語り口が百物語でこわいです。監督がマッチをシュッと擦って、その火が消えるまでに説明なり導入なりを語ることで映画が進んでいくのです。

しかし、基本は淡々とインタビュイーが語る場面が続くので、かなり眠くなります。同じ材料で、マイケル・ムーアならどうするかなー。
この本が原作の映画『マリー・アントワネットに別れを告げて』が今年見た最後の映画になりそうです。衣裳その他、生活空間が素晴らしい。そして、百合でした。階級も含めた女同士の愛憎が、女子校的。
内容的には『リトル・ダンサー』(原題:Billy Elliot)の、もっとタフでシビアなドキュメンタリー版。
素晴らしい、としかいいようがない。2012年に見た映画で一番かも。

http://youtu.be/c4BYOCglirQ

バレエ映画といえば、昨年春に『ブラック・スワン』を見て、「バレエなめんな!」と憤っていたんですが、『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!』を見れば、『ブラック・スワン』のバレエダンサーがいかにありえないか、誰にだってはっきりします。

『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンのような「プリマ」では、この映画で取り上げられた12歳のセミプロダンサーにさえ太刀打ちできないでしょう。

http://www.firstposition-movie.com/

[追記]Dangerous Method

2012年12月13日 映画
明日が最終上映日と気付いてあわてて。
本妻の本妻たる本妻力が遺憾なく発揮されています。まるでうちの連れ合いのようだ。あ、わたしが現在、クライアントを愛人にしてるとかではなくね。
あと、予告編でBL妄想してましたが、その妄想を凌駕する師弟関係の濃さでした。
というわけで、見逃した方、ぜひスクリーンで!
キャラデザに抵抗感があったのですが、ふとしたきっかけで映画前編を見たら、面白かった! 後編も早く見よう。
そういえばこれも見た。素晴らしかった!
タモリ倶楽部の生尻OPをゴージャスに180倍くらいにした感じ。
女体の美しさ、ステージのマジックにノックアウトされます。


http://crazyhorse-movie.jp/index_i.html
『ヒューゴの不思議な発明』を見た人はこれを見ないとね。イメージフォーラムでモーニング&レイトショーで限定公開中。上映中のものは彩色版ですが、これのDVDかブルーレイも近々出るはず(リンク先はモノクロ版のようですね)。
シャーロキアン的には、前作はよかったけど今作は……。

腐女子のみなさんにはおなかいっぱい、むねいっぱいな作品となっております。

ただ、モリアーティの人物造形はよかった。『羊たちの沈黙』のレクター博士と対極の、非人間的な犯罪動機!

Pina

2012年3月31日 映画
舞台で見るのとはまったく違う感覚!
3Dである必要はないけど、大画面である必要はあると思う。
上映中3回くらい、うつくしさのあまりに涙が迸りました。
爆笑、そしてやがて、っていう映画はそうはない。
これ、DVD持ってるけど、なんか特典映像ついてるならBDで買っちゃうかも。

なんていうか、いろいろと、リアルな社会生活はめんどくさいですなあ。でもそれなしにはわたしはわたし足りえないので、逃避したって、戻ってはくるんですが。
ル・シネマで見逃して下高井戸シネマで見た覚えが。

これもベジャール映画ですが、ベジャールさんの死後、ベジャールさんの名前を冠したモーリス・ベジャール・バレエ団を、後継者のジル・ロマンがどのようにカンパニーを引き継いでいくのかを追った映画です。

それにしてもベジャールさんの愛と期待は、重い。もう亡くなっているのに、画面いっぱいにベジャールさんの気配がみなぎる映画です。ジル・ロマンのがんばりが健気!
今はなきガーデンシネマに一緒に見に行った女の子が、

「誰よりもベジャールさんが色っぽかった…」

と嘆息してました。ぼくはそれほどとは思わないけど(だって太っちゃってるし髪薄くなっちゃってるし加齢のせいか青髭公っぽかったし)、でも振り付けを説明する時の手の動きなんかはやっぱり、ほーっと惹きつけられたりしますね。

ベジャール亡き今、また見てみたいかも。
見てよかったバレエ映画をつらつらメモしてますが、見られなかったバレエ映画に脱線。

『王は踊る』は映画館で見られず、DVDでそのうち、と思っていたらDVDが廃盤になってしまっていた痛恨の一作。今のようにフランス起源のバレエが成立するのに大いに寄与した、ダンサーとしての若きルイ14世と、音楽家との音楽劇BLとのこと。

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