ベジャール・ガラ、最初の作品はスーフィーの詩人・ルーミーの名を冠し、スーフィーの衣装とダンスをモチーフとした作品で、それだけで気分がアガる。スーフィーの衣装とダンスというのは、男性が足首までの真っ白な長いスカートを身につけて、そのスカートを広げるようにくるくると回りつづけるもので、回っている修行者はその運動性によりトランスに陥る、というもの。それを熟練したバレエダンサーたちがやるのだからたまらない。たまらなく良い! 続いてはベジャールが忠臣蔵の吉良がやられる場面をイメージした「カブキ」だったのだが、同じ衣装が今度は裃と袴に見立てられていて、やるなあ、と思った。

今回ほかにもインド舞踊をイメージしたバクチなど内省的な作品も多々あり、最後にボレロだったので、厳かというか神秘的なイメージで会場はいっぱいだったように思う。

ちなみに、首藤ボレロはかなりよかった。ギエムのときのように始まったら最後、指1本も動かせないほど惹き付けられる、というのとは違ったけれど、途中からうっすら微笑みながら、最後には笑みを浮かべて踊る首藤ボレロは、妖しい魅力に満ちていました。んー、満足!

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