前線はツラいよ−−−『35分の1スケールの迷宮物語』
2007年5月24日 読書
ISBN:4499228344 大型本 モリナガ・ヨウ 大日本絵画 2003/12 ¥2,100
食玩「ワールドタンクミュージアム」解説書にモリナガヨウが起用される直接の原因になった仕事がこちら。芸風は『PANZERTALES WORLD TANK MUSEUM illustrated―ワールドタンクミュージアム図鑑』をもう少し濃厚に、プラス戦車プラモデルを作る際の悲喜こもごも(笑・おおげさ)が盛り込まれてます。
昨日の『PANZERTALES WORLD TANK MUSEUM illustrated―ワールドタンクミュージアム図鑑』と共通するのはやはり、一兵卒のやるせなさ、でしょうか。戦車という、一見道なき道をキャタピラでのし歩くかっこよさを備えているようにみえても、攻撃されたら「釣鐘のなかで音と熱に苦しめられる」ような実情、頑丈に作りすぎてアジア戦線じゃ木でできた橋を踏み抜いて落っこちちゃったりもする情けない攻撃車輌の真実と、それに振り回される軍人さんのとほほなつぶやき。
それほどまでに使い勝手が悪いなら、もっと快適な現代の戦車だってあるのに(とは言っても現代の戦車もさほど快適じゃないらしいですけど)、とほほな過去の戦車ばかりの描写する一兵卒の姿を見ていると、「殺す殺されるっていう仕事の現場にいるだけでストレスなのに、なんでさらにその殺す道具に悩まされにゃならんのよ! 早く戦争終わらせて国に帰りてーよ!」という毒づきが聞こえてきそうです。
こういうとほほなところをいちいちピックアップして、しかもユーモアをたたえて描写する著者の特質は、もしかして敗戦国、しかも日本出身ならではの特徴なのかもしれないなあ、なんて思ったりもします。
食玩「ワールドタンクミュージアム」解説書にモリナガヨウが起用される直接の原因になった仕事がこちら。芸風は『PANZERTALES WORLD TANK MUSEUM illustrated―ワールドタンクミュージアム図鑑』をもう少し濃厚に、プラス戦車プラモデルを作る際の悲喜こもごも(笑・おおげさ)が盛り込まれてます。
昨日の『PANZERTALES WORLD TANK MUSEUM illustrated―ワールドタンクミュージアム図鑑』と共通するのはやはり、一兵卒のやるせなさ、でしょうか。戦車という、一見道なき道をキャタピラでのし歩くかっこよさを備えているようにみえても、攻撃されたら「釣鐘のなかで音と熱に苦しめられる」ような実情、頑丈に作りすぎてアジア戦線じゃ木でできた橋を踏み抜いて落っこちちゃったりもする情けない攻撃車輌の真実と、それに振り回される軍人さんのとほほなつぶやき。
それほどまでに使い勝手が悪いなら、もっと快適な現代の戦車だってあるのに(とは言っても現代の戦車もさほど快適じゃないらしいですけど)、とほほな過去の戦車ばかりの描写する一兵卒の姿を見ていると、「殺す殺されるっていう仕事の現場にいるだけでストレスなのに、なんでさらにその殺す道具に悩まされにゃならんのよ! 早く戦争終わらせて国に帰りてーよ!」という毒づきが聞こえてきそうです。
こういうとほほなところをいちいちピックアップして、しかもユーモアをたたえて描写する著者の特質は、もしかして敗戦国、しかも日本出身ならではの特徴なのかもしれないなあ、なんて思ったりもします。
コメント