亡国のイージス:2005年私的ワースト1映画
2006年3月14日 映画レビュー:Amazon.co.jp
最新鋭の防空システムを搭載したイージス護衛艦「いそかぜ」に、沖縄米軍基地から盗まれた化学兵器「GUSOH」が特殊工作員によって持ち込まれたのだ。「いそかぜ」の先任伍長の仙石はその情報をつかみ、新入りの如月が工作員ではないかと、目星をつけるが、副長から離艦命令が。そのあと「いそかぜ」の全ミサイルの標的が東京に設定された。黒幕は対日工作員のヨンファ。彼の目的は?そして東京はどうなる?
福井晴敏の原作を「どついたるねん」「顔」などの坂本順治監督が映画化。海上自衛隊が史上初の前面協力などが話題だが、自衛隊に体験入学して役作りをした真田ほか、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、岸辺一徳、原田芳雄などの豪華な役者陣の力強い芝居が、派手なアクションシーンに負けない、男たちの骨太なドラマを作り上げている。戦艦や兵器マニアも楽しめ、またアクションやドラマ好きも大いにうならせることのできる、エンタテインメント大作と言えるだろう。(斎藤香)
ワーストはこれかなあ。『ローレライ』までは、原作者や監督の押井シンパっぷりも、おもしろかったんですよ。でもね、これはやりすぎでしょ。っていうか、そんなに実写で押井映画がやりたいなら、ちゃんと押井原作で撮ればいいだろ。脚本書き下ろしの原作者もどっぷり押井信者だったのが、悪い方に全面展開してましたね。
真田広之は、しかし、スティーブン・セガールなみに頑張っていた。あと、中井貴一の某国工作員役も凄みがあり、役者の演技はおしなべてハイレベル。
それだけに、演出が押井映画に酷似しすぎなのが、残念。
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