セーブ・ザ・チルドレン 1/13-2
2005年1月13日 スマトラ沖地震
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丁重なお返事ありがとうございます。力づけられます。
メダンの空港で3日待ち続けた妹が得た情報から、彼女たちが住んでいた町は80%以上が壊滅、存在する人と建物は、ほとんどが消えていることが判明しました。道、回路、空路、電気、水全ての生命線を断ち切られながらも、わずかに生き延びた住民たちは、ほぼ政府に見捨てられた状態で4日間食べ物、水がない状態で放置されています。昨日、その町にヘリコプターで行った人の話だと、町には人影がまったくないとのこと、人々は、飢えをしのぐため山に移動した可能性があります。しかし、軍隊のヘリコプターから空撮されたTVの映像を見る限り、町は深い汚泥で覆われ、とても歩ける状態ではありません。死の移動も考えられます。家族たちは、一日中泣いています。実は、海外のメディアには伝えられていない事実が、当地には沢山あります。まず、インドネシア政府が本気でアッチェを救う気がないのではと思えるからです、アッチェはこの何十年インドネシアからの独立を願い長く政府と対立関係にあります。このアッチェは、隠れた資源の宝庫で、埋蔵される原油は、インドネシア政府にとって、なんとしても死守したい魅力なのです。今回の災害は、政府にとってまたとないチャンスだとも考えられるのです。実際、政府は民間や海外に援助金の要請をするばかりで、どうも政府自体からお金を出す気はないようです。回復した空路も、国営のガルーダ航空が、身包みをはがれた被災者から通常の料金の2倍を払える人間しか乗せない、悪徳な商売をしている状態です。救援している軍隊も、遺体の移動するにも金を要求、金持ちが優先される現状です。また、救援に行きたい家族、親類縁者も女性の派遣には躊躇しています、軍隊のレイプを恐れているのです。昨晩、私も家族たちと相談して、ヘリコプターをチャーターをすることにしました。自分達の命は自分たちで守る。これしかないようです。しかし、電話をかけまくっても一機のヘリコプターも得ることが出来ませんでした。特に、私の妻の家族は、華僑なのであらゆる面で状況は不利に動いています。いまさらながら、なぜ華僑があれほどの血の結束をするのか、良く分かりました。今年結婚したばかりの私も、今や、華僑の一員です。しかも長女の旦那ということで、大きい兄と呼ばれ、私の果たすべき役割が大きいことを実感します。あと残された救出の道は、コンボイを編成して、自ら行動することです。 長い間、カメラマンとして世界中を取材して回った私も、いざ自分の家族がこういう状況に遭遇した経験はありませんでした。幸せボケの甘い日本人の一人だったと痛感しています。情報では、ここメダン市に裸一貫で逃げてくる被災者を収容できる特別 地区を華僑たちが作り始めたそうです。私も何らかの形で、この運動に参画したいと思っています。発展途上国の現実は、あまりにも悲惨でやるせないものがあります。
河北典生
>Date: Wed, 29 Dec 2004 23:09:15 +0900
丁重なお返事ありがとうございます。力づけられます。
メダンの空港で3日待ち続けた妹が得た情報から、彼女たちが住んでいた町は80%以上が壊滅、存在する人と建物は、ほとんどが消えていることが判明しました。道、回路、空路、電気、水全ての生命線を断ち切られながらも、わずかに生き延びた住民たちは、ほぼ政府に見捨てられた状態で4日間食べ物、水がない状態で放置されています。昨日、その町にヘリコプターで行った人の話だと、町には人影がまったくないとのこと、人々は、飢えをしのぐため山に移動した可能性があります。しかし、軍隊のヘリコプターから空撮されたTVの映像を見る限り、町は深い汚泥で覆われ、とても歩ける状態ではありません。死の移動も考えられます。家族たちは、一日中泣いています。実は、海外のメディアには伝えられていない事実が、当地には沢山あります。まず、インドネシア政府が本気でアッチェを救う気がないのではと思えるからです、アッチェはこの何十年インドネシアからの独立を願い長く政府と対立関係にあります。このアッチェは、隠れた資源の宝庫で、埋蔵される原油は、インドネシア政府にとって、なんとしても死守したい魅力なのです。今回の災害は、政府にとってまたとないチャンスだとも考えられるのです。実際、政府は民間や海外に援助金の要請をするばかりで、どうも政府自体からお金を出す気はないようです。回復した空路も、国営のガルーダ航空が、身包みをはがれた被災者から通常の料金の2倍を払える人間しか乗せない、悪徳な商売をしている状態です。救援している軍隊も、遺体の移動するにも金を要求、金持ちが優先される現状です。また、救援に行きたい家族、親類縁者も女性の派遣には躊躇しています、軍隊のレイプを恐れているのです。昨晩、私も家族たちと相談して、ヘリコプターをチャーターをすることにしました。自分達の命は自分たちで守る。これしかないようです。しかし、電話をかけまくっても一機のヘリコプターも得ることが出来ませんでした。特に、私の妻の家族は、華僑なのであらゆる面で状況は不利に動いています。いまさらながら、なぜ華僑があれほどの血の結束をするのか、良く分かりました。今年結婚したばかりの私も、今や、華僑の一員です。しかも長女の旦那ということで、大きい兄と呼ばれ、私の果たすべき役割が大きいことを実感します。あと残された救出の道は、コンボイを編成して、自ら行動することです。 長い間、カメラマンとして世界中を取材して回った私も、いざ自分の家族がこういう状況に遭遇した経験はありませんでした。幸せボケの甘い日本人の一人だったと痛感しています。情報では、ここメダン市に裸一貫で逃げてくる被災者を収容できる特別 地区を華僑たちが作り始めたそうです。私も何らかの形で、この運動に参画したいと思っています。発展途上国の現実は、あまりにも悲惨でやるせないものがあります。
河北典生
>Date: Wed, 29 Dec 2004 23:09:15 +0900
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